第12章 変わらぬ愛をあなたに誓う
「…とっても気持ち良いです」
そう言いながらクルリと杏寿郎さんの方に微笑みながら振り返ると、杏寿郎さんは目を見開き私を凝視していた。
「どうかしまし…っ…!」
その時私はお尻の辺りに、先程まで感じていなかったソレの存在を感じてしまう。
「き…杏寿郎…さん…?」
「うぅむ…。我慢していたがやはり無理なようだ」
そう言いながら、杏寿郎さんの手が私の胸をやわやわと揉み始める。
「…ダメです!ここは露天風呂です!こんな…いかがわしい事をする場所ではありません!」
慌ててそう言う私に杏寿郎さんは、
「仕方がないだろう。愛する人と裸で触れ合い、いかがわしい気持ちにならない男がこの世にいると思うか?」
悪びれる様子もなくそう答えた。愛する人に求められる事に嬉しさを感じない訳ではないが、やはり露天風呂でこんな事をするのはとても憚れる。杏寿郎さんの大きな手は、私の胸の感触を楽しむかのように、中心には触れてこないもののその動きを止める様子はない。けれどもこの状態だけでその先のことを想像してしまう私は、胸を揉まれているだけで段々と下半身に疼きを感じてしまう。
「ダメダメ…っ!離して…!露天風呂!露天風呂を楽しみましょうよ!」
「こうなってしまった以上、そのお願いを聞き入れるのは無理と言うものだ」
先程よりも、お尻に当たるソレの存在感が増している気がする。そしていよいよ杏寿郎さんの手が、私の胸の中心にチョンと触れる。
「…っダメですってば!」
「ダメではない!」
「ダメです!」
「ならばナオの言葉を少し借りるとしよう!」
「…え?…私の言葉って…っんぅ…」
その言葉の意図を汲み取ろうと、気持ちいい刺激に耐えながらジッと杏寿郎さんの目を見つめる。
「恨むならその、俺を誘惑して止まない自分の身体を恨みなさい」
その言葉はおそらく、今日私が杏寿郎さんに放った"女性を惹きつけ過ぎる杏寿郎さんの魅力的過ぎる点"という言葉になぞらえているのだろう。
「…っ…ふぅ…そんな…っ…」
クニクニとしつこく刺激され、私の中のスイッチも杏寿郎さんによって完全に押されてしまう。温泉で温められた熱とは違う熱さが下半身を襲い、私はモジモジと脚を擦り合わせる。クルリと杏寿郎さんに身体を回され、更に杏寿郎さんは自分の脚へと私を乗せた。