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暖かく和やかに【鬼滅の刃】【煉獄さん】

第2章 青から赤へ


「うむ!共に強くなり柱を目指そう!」

煉獄さんの手が差し出される。

柱になるなんて大それた目標、私に大きすぎるかもしれない。それでも、1人でも多くの人を救い、1匹でも多くの鬼を滅殺するため私はこの人の元で持てる力の限りを尽くそうとその手をとった。







「兄上、お待たせしました」

そう言って大きなおにぎりをお盆にふたつ持ってきたのは小さな煉獄さん。

「いや、ちょうど話し終えた所だ」

え‥?そっくりすぎない‥?

雰囲気は少し違うが、あまりにもそっくりな兄弟に私は煉獄さんを見ては弟さんを見る。弟さんを見ては煉獄さんを見るのをやめられずにいた。

「‥首が‥取れてしまうぞ」

煉獄さんはそんな私に笑いを堪えているのか心なしか声が震えている。

「すみません!あまりにもご兄弟似ていらしたので‥」

よくよく考えればなんで失礼な態度だろう。一瞬焦ったが煉獄さんのその様子に大丈夫そうだなとホッとする。

「紹介しよう。弟の千寿郎だ」

「煉獄千寿郎です。兄上と一緒に稽古をなさるそうで。僕もご一緒させてもらうことがあるかと思います。よろしくお願いします」

そう挨拶をしてくれた千寿郎さんはとても礼儀正しく、やはり煉獄さんと一緒で育ちが良いのだな。

「私は柏木ナオ、階級は己です。訳あって今は水の呼吸を使っているんですが、煉獄さんに炎の呼吸を教えてもらうために弟子にしてもらいました。よろしくお願いします」

互いにお辞儀をし合う。

「よもや!柏木の階級は己なのか!たった1人で鍛錬を重ねそこまで階級を上げるとはたいしたものだ!」

「いやいや全然そんなことありません。前にも言ったように伸び悩んでて‥もうしばらく階級が上がってないんです。そういう煉獄さんの階級は今何なんですか?」

「うむ!つい最近丙になったばかりだ」

「え!もうそんなに上の階級なんですか?」

「いや!俺もまだまだだ!実は柏木と同じで少し伸び悩んでいてな。明日もまた共に稽古ができることを嬉しく思う!」

「‥っ私も嬉しいです‥」

こうして誰かに褒められたのも、必要としてもらえたのもいつぶりだっただろう。嬉しくて目頭が熱くなる。そんな私に気づいたのか千寿郎さんがスッと優しい笑顔でおにぎりを差し出してくる。

「稽古お疲れ様です。召し上がってください」
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