第10章 灯る灯火
「そうか!それは嬉しいことだ!だが…」
杏寿郎さんがグッと私に体重をかけ、ベットへと優しく押し倒される。
「俺の君への愛も相当なものだぞ!何せ物心ついた頃には、君を探していたらしいからな!」
「っそんなに昔からですか!?」
とても、嬉しいと思った。
「うむ!凄いだろう」
杏寿郎さんはニコリと微笑み、その顔が段々と私に近づいてくる。
ちゅっ
と触れるだけの優しい口付けに胸がフワリと軽やかに浮くような気がした。
ちゅっ‥ちぅ
「…っんぅ…」
その内、杏寿郎さんの舌が口内へと差し込まれ、啄むような口付けから食べられてしまうのではと思う程濃厚なものへと変化する。
「…良いか?」
興奮した瞳と目がかち合い、熱い吐息と共にそう問われ、私は黙ってこくりと頷いた。
杏寿郎さんはもう一度私に深く口付け、口付けながらもその手を私の背中へと伸ばし、ワンピースのジッパーへと手をかける。下げやすいようにと私も背を浮かせ、ジーッと音を立ててそれが降ろされていく。次にキャミソールを脱がされたと思ったら、杏寿郎さんはすぐさまブラのホッグを片手で器用に外した。その一連の流れが鮮やか過ぎて、これで昨日まで私と同じ未経験だったとは信じ難い。
杏寿郎さんの手が私の胸をフニフニと触り、しばらくするとそれが胸の中心へと移っていく。
「…んっ……あぅ…っ!」
ふと、重要なことを思い出した。
「…あっ…杏寿郎さん‥っ!んぅ…‥私…‥避妊具‥んあっ…持ってません…‥」
杏寿郎さんは一旦手を止め、何か考えている素振りをする。
「…あぅ…っ…」
と思ったら、またすぐその手が動き出し
「二つ程‥持っている」
と言った。そう言えば、昨日のシティーホテルでの時も、杏寿郎さんは何処からともなく避妊具を取り出していた。
何で避妊具持ってるんだろう。
ほんの少しだけ、本当に少しだけ嫌な想像をしてしまった。けれども杏寿郎さんにはそんな私の考えがお見通しなようで、
「誤解はしないで欲しい。つい最近性教育の一環で、生徒ににコンドームを配布し避妊の重要性を促すというような活動の案内があってな。その時にもらったサンプルを…宇髄に押し付けられたものだ」
「…そう‥んぅ‥ですか‥あっ…」
「あの時は余計なものをと思ったが、今となっては宇髄に感謝だな」
確かに、あの音柱様ならやりそうだ。
