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暖かく和やかに【鬼滅の刃】【煉獄さん】

第2章 青から赤へ


当日の朝、蝶屋敷での最後の朝食を食べ終えカナエ様としのぶさんにお礼を告げる。

「お世話になりました」

「また来てね、なんて言ったらおかしいわね。いつでも遊びに来てちょうだい」

カナエ様は最初から最後まで優しくてお美しかった。

「はい!お時間ある時に応急処置法等教えていただけると嬉しいです」

「あまり無理はし過ぎないようにお願いしますよ」

しのぶさんは少し厳しいところもあるけど、やはりそこにはカナエ様と同じく優しさが感じられる。

「‥善処します」

あまり自信はないが。

私は煉獄さんの烏が来るまでいつもの縁側で待たせてもらうことにした。今日はもう迎えが来ることが決まっているしどうしようも無い。でも何度考えても煉獄さんに稽古をつけてもらうなんて申し訳ないとしか思えない。今日は稽古をつけてもらうとして終わったら正直に自分の気持ちを伝えてお断りしよう。

カァと相棒じゃない烏の鳴き声が近付いてくる。するとのんびりと私の膝でくつろいでいた相棒が慌てて起き上がり心なしか嬉しそうだ。

「‥あなた煉獄さんの烏が好きなの?」

いや、私の烏は雄だから好きというか憧れという感じだろうか。私の問いを完全に無視しているがまぁ良い。きっと恥ずかしいのだろう。予想通り煉獄さんの烏が現れ私の頭上を旋回する。しばらく旋回したあと私の様子を伺いながら飛んでいく。

「‥着いてこいって事かな?」

日輪刀と蝶屋敷から借りた本を持ち慣れ親しんだ縁側に別れを告げ烏を追いかける。

森をぬけ街をぬけまた別の街に到着する。その郊外の大きなお屋敷に烏は入って行った。

え‥?此処?私の家の10倍位の大きさなんですけど‥。

私がかつて暮らしていた家と比べるのが申し訳なくなるほど立派な家に尻込みするが、煉獄さんを待たせるわけにもいかない。心を決めその門を叩く。

「失礼します!柏木ナオです」

「待っていたぞ!こちらへ来てくれ!」 

姿は見えないが煉獄さんの声はする。その声がする方向へドキドキしながら進むとひらけた庭に煉獄さんと烏の姿があった。

「お待たせしてしまいすみません。今日はよろしくお願いします」

「うむ!では早速だが始めよう。その本はそちらに置いておくといい」

お言葉に甘え、蝶屋敷でお世話になった縁側とはまた違う雰囲気のそこに本を置かせてもらった。
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