• テキストサイズ

暖かく和やかに【鬼滅の刃】【煉獄さん】

第9章 火が灯るその日まで


下弦ノ陸を倒した時も、上弦ノ参と戦った時も‥対応力のなさから危険の性の高い選択肢しか選べず、その結果自分を追い詰めていた。

「‥炎の呼吸の基礎は杏寿郎さんにみっちり仕込まれました。でも私にはまだ応用力と判断力が足りていないと思うんです。だから‥今後より強い鬼と戦うために、今度は絶対負けないように、槇寿郎様の経験を私に授けてはいただけないでしょうか?」

槇寿郎様は腕を組むのをやめ、私をじっと見る。

「‥俺はもう長いこと刀を握っていない。鍛錬を怠り、自堕落な生活を何年も続けてきた。‥感覚を取り戻すのに時間を要するかもしれんが‥それでも良いか?」

「っそれじゃあ‥!」

「あぁ。その申し入れ、慎んで受けさせてもらおう」

「ありがとうございます!早速今日からお願いします!」

槇寿郎様は私の"今日から"と言う言葉に驚愕しせめて明日からにしろ、と呆れたように言った。




——————————




「お願いがあるの」

私は槇寿郎様との話を終え、自室に戻り改めてお館様へ文を書いた。炎柱になるのはやはりもう少し待って欲しい。けれども杏寿郎さんが担っていた見廻りは受け持たせてもらいたい。そして、槇寿郎様に稽古をつけてもらえることになったので、もう少し強くなり、炎柱になっても恥ずかしくないと思えるようになったら、その時に炎柱になることを認めて欲しい、と。

その文を相棒に託し、戻ってきたと思ったら既に文の返事を受け取ってきており驚きすぎて持っていた木刀を落とした。

その文には私の意思を尊重すること、そして決して無理はしないこと、そして最後に私を気遣う言葉が綴られていた。

「お使いありがとう。‥もう一つ、どうしても聞いてもらいたいお願いがあるの」

「ナオが元気になるなら‥やってやる」

「‥うん。ありがとう。‥心配かけてごめんね」

「気にすんな。で?」

「探してきてもらいたいものがあるの‥大体の場所は覚えてるからすぐ見つかると思うんだけど、もし探しても見つからないようであればすぐに戻ってきて」

「‥任せろ」

私のお願いを聞いた相棒は、空高く飛び去っていった。相棒の帰りを待つ間、私はもう一通文を書き、それを書き上げると千寿郎さんがいる台所へと足をすすめた。

/ 391ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp