第7章 幸せに手が届く
「あー!ナオちゃん!久しぶりー!会いたかったわー!」
そうやって駆けてくるのは
「蜜璃ちゃん!久しぶり!」
いつの間にやら恋柱になっていた蜜璃ちゃん。柱になったのだから今までのように接するのは‥と思い甘露寺さん、と呼んだらこの世の終わりのような顔をされたのでいつもの呼び方に戻った。
「久しいな甘露寺!息災であったか?」
「煉獄さんもお久しぶりです!なんとか元気にやってます!」
相変わらず明るくて可愛い蜜璃ちゃんに、少しだけ緊張する気持ちが和らいだ。
「早く来たらもしかしたら2人とお話しできるかもと思って来てみたんだけど良かったわー!煉獄さん、ナオちゃん、少し早いかもしれないけど、この度はおめでとうございます!私この時が来るのをずーっと待っていたの!」
そう言って私をギューッと抱きしめる。
苦しい。そして痛い。
でも、そんなの少しも気にならない位私の胸は喜びでいっぱいだった。
「‥あの時、蜜璃ちゃんが背中を押してくれたから‥私は今こうやって杏寿郎さんといられるんだよ‥。本当に‥本当にありがとう」
私も蜜璃ちゃんに負けないくらいギュッとその身体に抱きついた。
「あらあら、なにやら楽しそうですね。私も仲間に入れてください」
「しのぶさん!」「しのぶちゃん!」
そう言って蝶のようにフッと現れたのはしのぶさんだ。
「こんにちは。煉獄さん、ナオさん、甘露寺さん。皆さんお元気そうで何よりです」
「うむ!元気だ!胡蝶も相変わらずだな!」
「煉獄さんも。ようやくご結婚されるようで、おめでとうございます」
蜜璃ちゃんに、しのぶさんに‥おめでとうと言われることで、本当にもうすぐ自分が杏寿郎さんと結婚できるんだと実感が湧いてくる。
「ありがとうございます。‥ここまでくるのに、しのぶさんには1番お世話になったかもしれないですね‥」
ここまでくるのにあった、あれやこれが頭によみがえってくる。
「あら?そうですか?初めて煉獄さんに助けられた時ですか?火傷を負った時ですか?それとも口付「わー!!!!」」
事情を知らない蜜璃ちゃんは目をキラキラさせてしのぶさんの言葉の続きを待っている。
「‥しのぶさん‥私のこと、からかってますね」
ジトリとしのぶさんをみるが、「あ?バレてしまいました?」なんて可愛く笑っていた。