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片思い連鎖

第16章 真実 × 失恋







「…ごめんね、付き合えない
 というか…好きじゃないんだ
 生徒としてはいい子と思うんだけど」



「……なんで、辞めるんですか
 先生、どうして居なくなるんですか!」






「…デザイナーしないか、って
 話が来てて。だから、する事になった」




「うそ、」


「ほんとだよ」













「ほんとは!!
 先生にバレたんでしょ!!!
 …いいよ、隠さなくたって!!」





宮寺先生の嘲笑う顔が、





頭の中で何度も何度も、
浮かんでくる。



私じゃダメなんだって




諦めなきゃダメなのに
心のどこかでまだ大丈夫って思ってる



それと同時に、
苦しみから開放されたいと


そう思ってる。








「ずるいですっ!!
 先生、辞めないでください、」








辞めなきゃいけない理由は、
なんとなくでもわかる



高校生なんだ、
理解出来る





「…宮寺先生と付き合ってる」


「え…」











「だから、愛里ちゃんは
 生徒として仲良くしたいんだ」







デートしない?




あの日、浮かれたのは私だけ






今日、傷ついてしまって
泣いてしまうのは




もうダメだって
分かってるから






「………っ、」






怖くなって飛び出した。





一人残された、


先生が声殺して
泣いてるのも気づかずに。









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