第15章 突然の × モテ期?!
他クラスの渋谷くんと、
たぁくん(少し恥ずかしい)は戻って行った。
なんか無駄に疲れて伏せていると、
大野くんがテクテクやって来た
「やっほ、愛里ちゃん」
「やっほ、大野くん」
癒されるな、大野くん。
ほんわかした所が特に癒される。
「モテモテだね。羨ましい」
「違うよ、章ちゃんの友達だからだよ」
「それがちがーう」
「ええ~」
大野くんはふふっ、と笑うと
空いてた隣の席に座った
「好きな人できた?」
唐突な質問。
思わず大野くんの方を振り返る。
「ふふ、なに図星なの?」
「ち、違うよ、驚いたの!」
もう!と怒ったフリして
視線を逸らすと、
大野くんは「ごめんごめん」って。
視線逸した先に和也の顔。
「好きな人、」
和也がにやりと口角を上げる。
やだ、何この人。
むかつくよ
私のこと好きって言った人のくせにっ!
「か、和也!!」
「なに、何も言ってないんすけどー」
「仲良しさんだね?2人」
「まあね、「仲良くない!!」
やだやだやだ、
これだから和也ってむかつくんだよね!
ニヤニヤして私を見る和也から目を逸らすと、
少し淋しげな顔の章ちゃんと目が合う。