第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
教室に戻るとジーッと感じる視線。
そちらを見ると、
「おいらのこと好きなの?」
「んなわけないでしょ」
二宮和也、って男だった。
ふふふっと笑うと
二宮和也はつまんなそうにした。
女子が居ないとこうも寂しいものかと
彼を見てると少し笑える。
「なーんだ、残念。」
と寝ようとすると
「あんさぁ」と話しかけてきた。
顔を見ると不機嫌で。
「なに怒ってんの??」
自分からしたら、
話したこともない彼から
怒られる理由も分からないし。
「別に怒ってませんけど」
幼馴染みちゃんと仲良くしてたから?
それとも女子に放っておかれたから?
思い当たらないから
ますます分からなくて眠くなる。
「好きなんだ。愛里ちゃん」
と冗談で言うと、
二宮くんは吹き出して顔を真っ赤にした。
「好きじゃありません!!」