第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
『ありがとう、仁坂さん!
大野くんもありがとうね』
「失礼しましたー」
同じクラスの愛里ちゃん、
通称:幼馴染みちゃん。
二宮和也、って人の幼馴染みらしい
俺にはよく分かんねぇけど。
幼馴染みってのはちょっと羨ましい
「大野くんって緊張しない人?」
考え事していると横に居た愛里ちゃんが
そう聞いてきた。
そう言えば、するかもしれない
「うん、する」
恐らくが付くのに、
簡単にすると言うと彼女は目を見開き、
「え、するの!?」
と言った。
寝ていたから、かな。
そりゃまあ、緊張してたら寝ないよな
俺だけか。寝てられるの
「大野くん、変わってるね」
ふふふ、と笑う彼女につられて
俺も笑う。
なんだか彼女と居ると、
ふわふわした気持ちになれるみたい
昼寝するときと同じぐらい、
心地いい感じがするよ。