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片思い連鎖

第11章 愛されたい × ただそれだけ







「天琉!!誰だよこの人!!」



智がしかめっ面で、
携帯握り締め来たのは月曜日



腕を絡め、笑う自分。





「…」


「何か言えよ!」




「…智って、つまんないのよ
 笑わないし、デートだってしないし
 彼女なのか分かんないし。
 それに、面白くないのよね、付き合ってて」



うそ。




うそだよ、そんなの。








本当は楽しいし、
ずっと一緒に居たいって思ってる。



…のに素直に言葉に出ないんだよ





信じて、好きなんだよ智のこと…






「…あっそ……」




智は背を向けて去って行った。




待って、待ってよ。


好きなんだよ、智のこと!





信じてよ、私のこと…!





「…そうじゃないっ……」






本気だって思った。




好奇心なんかじゃ、
出来心なんかじゃ、済まされないの。





壊れそうだった。



不安に押しつぶされそうで、
誰かに助けて欲しいって叫んでた。




涙がボロボロ流れ落ちてきた





息も出来ないかと思うぐらい、
私はその場にしゃがみこんで泣いた。



でも、もう待ってなんて言えなかった





自業自得なんて言葉がお似合いだ。









 
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