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片思い連鎖

第4章 幼馴染み氏 × ヤキモチ







……バンッッ




「腹立つのはこっちだっつうの!!」




机を叩く。
コップに入った飲み物が少し溢れる。


目の前に座る川辺と潤くんは


何が面白いのか知らないけど、
ケラケラ笑ってる。



「それほんっとヤキモチだよ」


「そうそう。
 無自覚怖いってこれだよな」


「2人までそれですか」




ヤキモチ?



ないない。



もしヤキモチだとしても。
それは好きな相手にするもんでしょ?



なんで、愛里なんかに?





「え、なになに。
 ニノくんまだ気づいてないの?」


「うっそ。やばいな、ウケるんだけど!」




また2人して大爆笑。




どこが笑いのツボなのかわかんなくて
イライラして頭を掻き乱す。






「好きって、ことじゃん。」


「だれが、」


「ニノくんが」


「…だれを」


「その愛里ちゃんって子を」




川辺はストローをくわえて、
ちゅぅーっとジュースを飲み干す。


隣の潤くんは呆れた様子。

















「…えええええええええっ!!?」







「やっぱ無自覚って怖いな。」



「無自覚ってか鈍感?
 ここまで来ると笑える。」






いつからだ?いつから?





思い出そうとすればするほど
俺は顔が熱くなるのが分かってしまう。




はぁああ…





「どうしよう…っ」






明日、愛里に会えない。
意識しすぎて…。









 
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