第3章 私 × 生徒会長
「仁坂愛里と言います」
「ふーん、愛里ちゃんね
智のことよろしくね」
そう言い、櫻井先輩は微笑んだ。
いいなぁ。
優しいイトコさんで。
同じ学校のうえ心配まで
してくれるなんて!!
「また図書室来てね。
俺、いつも居るし暇だから
今日はパシりかな」
「....うっ、そうです...」
クスクス笑う櫻井先輩、
やっぱりねと呟いた。
櫻井先輩ぐらいのレベルになれば
そういうのも分かっちゃうのかな?
「和にもよろしく言っといて。」
「え、知り合いですか!?」
顔広すぎじゃないですか先輩!!?
いや、それはそれで
いい事なのでいいんだけど...。
「ふふ、俺、こう見えて
フレンドリーな性格なの。」
櫻井先輩がかわい子ぶって
そう言った。
なんだか先輩がよく分からなくなって来た...