第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
彼はどこかツンデレ要素がある気がする
好きな人に対してだってそう。
きっと、素直にならないくせに
他の男には取られたくないという、
誰にでもある独占欲が、
彼をいつもより少し狂わせてしまうのだ
「嬉しいな、友達と帰るなんてさ」
彼のことを考えていたら
不思議とそんな気持ちが込み上げた
友達だなんて一方的かもしれないが
今の俺は舞い上がっている。
「やめなさいよ、友達なんて
片思いも良いとこですけどね!」
「嬉しいくせに~♪」
本当は真逆で、
嬉しくないかもしれない
彼の表情はいつも
俺の考えを簡単に超えてしまう
「....うるさい」
顔を赤らめた彼は、
どうやら照れ屋らしい。