第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
靴箱に着くと、待っていたのは
幼馴染みちゃん。
キョトンとした顔で俺を見た
「あれ?
大野くんも?」
「勝手についてきたんです。」
嫌そうな顔で俺を見る。
だけど、今の俺にはそんなの通じない!
だって舞い上がっているから!!
ローファーを履き、
先に幼馴染みちゃんのとこへ行くと
「大野くんって意外と子どもっぽいよね」
と幼馴染みちゃんが笑った
子どもっぽいと言われたのは初めてだ。
いや、今まで会話をちゃんと
してこなかったからだ
そうに違いない。
後から来た二宮くんがムスっとして
「帰りますよ、あんた達」
とさっさと行ってしまった。
幼馴染みちゃんは「はぁい」と
気の抜けた返事を返した
初めて話した人が2人で、
少しだけ心がふわふわしていた
でもそれ以上に、
二宮くんの表情が気になって
「どうしたの?大野くん」
恋愛、なんて
今の俺には程遠い言葉が
心の中でざわついていた。