第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
起きると教室には誰もいなくて、
ただ1人、取り残されたような気分だった
ぼーっとする頭で、
グルグルとくだらないことを考える
ガラガラ
扉が開き、必然的に振り向くと
「....おっとと」
二宮くんだった。
少し焦ったような様子で。
二宮くんは小さくため息を吐き、
中へ踏み込んだ。
「帰らないんですか??
もう5時ですけど」
「さっき起きたし、もう帰るさ」
彼は、少し不思議だ
ムスっとしているのに、
どこか優しくて傍にいたくなる。
なんて変なことを考えてしまうんだ
「あっそ
では、また明日」
「二宮くん」
なんで呼び止めたのだろう。
数秒考えて出た結論、
「俺も一緒に帰っていい?」
忘れ物を片手に、
二宮くんはムスっとした顔で
「....い、いですけど...」
とボソボソっと答えた。