• テキストサイズ

片思い連鎖

第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏





起きると教室には誰もいなくて、
ただ1人、取り残されたような気分だった


ぼーっとする頭で、
グルグルとくだらないことを考える



ガラガラ



扉が開き、必然的に振り向くと


「....おっとと」


二宮くんだった。
少し焦ったような様子で。



二宮くんは小さくため息を吐き、
中へ踏み込んだ。



「帰らないんですか??
 もう5時ですけど」


「さっき起きたし、もう帰るさ」



彼は、少し不思議だ
ムスっとしているのに、

どこか優しくて傍にいたくなる。


なんて変なことを考えてしまうんだ



「あっそ
 では、また明日」


「二宮くん」



なんで呼び止めたのだろう。
数秒考えて出た結論、



「俺も一緒に帰っていい?」





忘れ物を片手に、
二宮くんはムスっとした顔で


「....い、いですけど...」



とボソボソっと答えた。























 
/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp