第2章 居眠り同級生 × 幼馴染み氏
ん?と反応すると、
彼はまた不機嫌な顔をした。
何がそんなに不満なんだ。
「もういいです」
と呆れられた。
なんで?
放っておかれた俺は、再び寝ることにした。
寝ていたら人と会話しなくて済む。
俺は会話とか話したりとか、
そういうのが苦手だ。
だから滅多な事で笑顔なんか見せないし、
"俺"と"おいら"を使い分ける。
おいらと言うのは遠ざけたいから
ちょっとドンくさそうでしょ?
俺はキライじゃないから
彼みたいな人
特に女子は苦手だ。
彼みたいに上手く扱えねぇし。
来られたら怒鳴りそうだ。
人間関係なんて、
鬱陶しいだけなのに。
疲れるだけなのに。
あの時感じた小さな気持ちは、
今のおいらには分からない