【MARVEL】This is my selfishness
第1章 1st
管理室に管理人いないとは…?良いの?それ…
「ランドリーも好きに使っていいし、各部屋にユニットバスも付いてるし割と住みやすいと思うんだがなあ」
『ふふ、バッキーのお墨付きならわたしも安心かな』
そう言って笑うと、急に頭を撫でられた。
『?!』
「また何か困ったことがあったら呼びに来ていいから。壁も薄いから大声で呼ぶだけでも聞こえる」
人懐っこい笑いジワを作って笑ったバッキーの顔に見惚れた。
甘いマスクとはこの人のことを言うんだろうか?かっこいい。
力持ちで優しく親切で、気も利く。こんな人いるんだなあ、と思わず見惚れてしまった。
わたしの沈黙を不思議に思ったバッキーが首を傾げるのを見て、慌てて取り繕う。
『ね、部屋が片付いたらお茶会しよう!仲良くして欲しいのはわたしも一緒だからお礼にならないし!お礼としてお茶会、開かせて?』
面を食らったような顔をしてからすぐにまたフッと口端を上げて笑うと、「楽しみにしてる」と言って部屋を出ていった。
最後に「鍵はちゃんと締めろよ」と手を振って。
まさか他に住人がいないとは思わなかったけど、隣の人が良い人そうで良かった。
スーツじゃなくてライダースジャケットみたいなの着てたし、黒い手袋をしてた。力持ちだったし、建設系とか?
何のお仕事してるんだろう…?
To be continued...