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【MARVEL】This is my selfishness

第4章 4th




「大丈夫だ。それより今から屋上に行くのか?」

『うん。今日も星が綺麗に出てるみたいだし、目を休ませるには良い具合かなって。シートを敷いてココアとかも飲もうかと思ってるんだけどバッキーも来る?あ、でも今帰ってきたばかりだし疲れてるよね』

「君が良ければ」



口角を綺麗に上げて微笑むバッキーに内心、ふわふわとした気持ちになった。なんだろう、この気持ち…。



『じゃあちょっと待ってて。マグカップ持ってくる』


わたしの言葉に軽く頷いたバッキーを見てから部屋に戻る。
しまった、鍵を閉めようとした時につい下を覗き込んじゃったから鍵を閉めれてなかった…。



「Hey!また鍵開けっ放しだったのか?」


見られてた!!!


『ごめんなさい!』


謝りながら慌てて部屋に入る。



ん?また?最近開けっ放しにしてたっけ?


特に答えを探る訳でもなく、わたしは目的のマグカップを持って、今度こそ鍵を閉めた。






『お待たせ』

「よし、鍵閉めたな」

『う、うん…バッキーは鍵閉めた?』


バッキーの部屋を通り過ぎるついでにバッキーの玄関のドアノブを押してみた。

『閉めてる〜』

「当たり前だろ」


そういえばお仕事に行くバッキーと会った時、電話しながらでもちゃんと鍵を閉めてたなあ。










バッキーの先を行くようにスマホで足元を照らしながら外階段を上る。



「綺麗に掃除したんだな」

『ふふ、わかる?』

「ああ」



屋上についてからバッキーは辺りを歩きながら全体を見渡した。




『いつかここにちょっとした椅子置いてもいいと思う?』

「そんなにくつろぐ気か?」

『うふふ〜』


にんまりと笑って見せるとバッキーも楽しそうに笑ってくれた。
うん、この感じが落ち着く。




…バッキーにとって大勢の女性の1人でもいい。
わたしはこの距離感で落ち着けるんだから。構えすぎたりしたらこの前みたいに一方的にギスギスしてしまう。


こういう人なんだ、と思ってしまえばなんともないはず​─────…












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