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【MARVEL】This is my selfishness

第4章 4th







数日後、仕事を再開してから初めての休日がやって来た。

売上の少ない月曜日と火曜日がわたしの休日。
月曜日はお店の定休日でもある。




今日の夜、早速屋上で1人お茶会しよう。ラッキーなことに今日はずっと天気が良いらしいから星も綺麗に見えるはず。






シートもブランケットもあるし、魔法瓶もある。
クッキーもまだ残りがあるから新しく準備するものはない。



するとしたら屋上の掃除かな?
その後映画でも観ようかな。明るいうちの方が掃除しやすいし、星が出るまで映画鑑賞してたら良いし。
今の時代、便利なものでスマホやタブレットで観れるサブスクリプションが豊富。しかもそれをゲーム機でテレビ画面でも観れるというのだから。






家に置いてある塵取りと箒を持って家を出る。どれくらいで戻ってくるか分からないのでちゃんと鍵も持った。



玄関を出て鍵を閉める時にちょうどお隣さんも出てきた。



「分かってる。今家を出た。いや来るな。3ブロック先にしてくれ」



電話で話しながら出てくると、わたしに気づいて「Hi」と軽く手を上げて挨拶をしてくれた。
わたしも手を上げて挨拶を返すと口角を上げて笑ってくれる。
その間、電話の相手が大きめの声で何か言ってるのが聞こえた。

が、バッキーはそのまま電話の相手に返事をせずに電話を切ってしまった。



「今から掃除か?」

『う、うん…屋上の…電話、良かったの?何かまだ喋ってるようだったけど…』

「ああ。どうせ今から会う。で?屋上の掃除って?」

『屋上で星を見ながらゆっくりするの、良さそうだな〜と思いまして…せっかくだからちょっと掃除してみようかなって。ゴミが飛んできたら嫌だし』




そう話すとバッキーが小さく「それでか」と呟いた。


「ちゃんと鍵閉めたか?」

『うん。閉めたよ』

「ならいい。俺は今から仕事に行くから戸締りはしっかりな。屋上から落ちるなよ」

『気をつけます!』


わたしの返事に安心したのか、バッキーは階段を降りて行く。




エントランスを出る前に『行ってらっしゃい!』と言うとバッキーは半身振り返って嬉しそうに手を振りながらエントランスを出て行った。









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