• テキストサイズ

【MARVEL】This is my selfishness

第4章 4th




そうこうしていると開店時間が近づいてキャストの女性陣も出勤してきたのでロンさんとのお話はそこで終わった。


















「ミアちゃん、今のうちに休憩してきてくれる?」

『わかりました』




ピークが過ぎた頃にはお腹がペコペコだった。
空いてる時間に、と思って持ってきたパンは開店時間前に急いで食べたけどそれだけでは足りなかったみたい。




どうしようかな…と思いながらキッチンの方からロッカールーム兼休憩室に向かっていると料理を担当している男性が声をかけてきた。


「仕事終わりか?」

『休憩に入ろうかと…あ、わたし、フルになったんですよ』

「嬢ちゃんがか??」



目を丸くして驚く男性はルドルフ・ブレイクさん。40代のルドルフさんから〈嬢ちゃん〉呼びされている。




『お引越しして長く働けるようになったので』

「そうか…今から休憩なら何か作ろうか?」

『えっ、良いんですか?』

「今まで早上がりだったから知らないだろ、俺の賄い」

『ぜひ食べたいです!』




キャストさん達が話しているのは聞いたことがあったけれど、実際に食べたことは無かった。
お酒を飲むお店だけど、ルドルフさんはホテルのコックとして働いてた経験があってHEAVENでは割と料理も人気だったりする。












「ほい、お待たせ」


キッチンの端っこで待っているとルドルフさんが料理をお皿に盛り付けて運んできてくれた。



『ありがとうございます!わあ…いい匂い…』

「パンも一緒に」


ガンボと一緒にパンをつけてくれた。



『いただきます』

「皿はそのまま置いててくれて良いから」

『お邪魔じゃなければ洗います』



作ってもらった上にお皿まで置いていくのは気が引けた。洗うのに何か独自のルールがなければ、と思いそう言うと「じゃあ頼むよ」と笑ってルドルフさんは戻って行った。






栄養はサプリで、という人もいるけれど、サプリではわたしの空腹はどうにもならないんだよな〜と思いながらパンをちぎって具材も多く入っているスープを掬って一緒に食べる。食べやすい温かさで体がホッコリしていく。




後半も頑張れそう!







/ 284ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp