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【MARVEL】This is my selfishness

第10章 9th



「オートロック、どういうのがいいとかある?一応資料もらってきたから希望あれば」

『え、いや、いいですよ。ダニエルさんに任せます』

「そ?バッキー・バーンズさんにも聞いたほうがいいかな」

『…なんで彼のことはバッキー・バーンズさんって言うんですか?』

「ん?ん〜だって目つき怖かったから馴れ馴れしくしたら怒るかなって!あと単純に語感良くね?」


ケラケラと笑うさまを見ていたら本当に怖かったと思っているのだろうか?と思う。
初対面の時だって怖がってるように見えなかったし…。



「ほんじゃあ工事の日にち決まったら連絡するから伝えといてね〜!あ、外階段用の合鍵は出来次第ポストに投げとくからチェックしといてな!」


バイバ〜イと手を振りながらダニエルさんは去って行った。











洗濯機を回してる間に戻って軽くメイクを済ませ、終わる頃にランドリー室へ行くとタイミングがピッタリだった。
乾燥機に入れ、バイトの準備もあとは着替えと今度は間食としてギリギリで腹ごしらえするだけ。
ん〜ちょっと戻って乾燥機終わるまで寝ようかな。


そう考えているとまたエントランスの扉が開く。

バッキーだろうとは思うけど、オートロックが設置されるまでは念の為確認してた方がいいかな。
ランドリー室から顔を出すとやっぱりバッキーだった。


『おかえりなさい』

「Hi、洗濯か?」

『うん。いま乾燥機中。借りてた服だから終わったら返すね』

バッキーはランドリー室に入ってくると台に軽く腰掛けた。

「別に洗わなくてよかったのに。短い間だったし」

『お風呂入ってない状態だったしそれはちょっとね。あ、そうだ。ダニエルさんに連絡したんだってね』

「ああ、このアパートの防犯についてな」

『いつの間に連絡してたの?さっきダニエルさんが来て直接聞いたよ』

「行動が早いな。連絡したのはミアが部屋に戻ってからだ」


それならダニエルさんは連絡をもらってすぐにカタログをもらいに行ったりしてくれたってことか。本当に行動が早い。
急なことにも対応出来る本業とは何をしてるのか気になるところだ。




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