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【MARVEL】This is my selfishness

第10章 9th



『ごめんなさい、ちょっと連絡しても​─────』


ミアがサムとバッキーに断りを入れてからロンバルドに連絡しようとしたその時、


バンッ!


「ミアちゃん!!!?いる?!!」


エントランスの扉が激しい音を立て開いた。


『ロンさん?!』


その大声に3人とも1階を覗く。

ミアの声を聴き、姿を視認したロンバルドは「ミアちゃん!」と感極まった声で呼びながらドスドスとこれまた激しい音を立てながら階段を駆け上ってくる。

2階に到達した瞬間にミア目掛けて巨体が飛びつき、抱きしめた。


「ハア〜!!!無事でよかった!!!心配したのよ!怪我はない?大丈夫??」


ひときわ強い力で抱きしめたあと、怪我をしていないか探すように少しだけ体が離れる。


『大丈夫です、怪我もしてないし…さっきまでスマホが無くて連絡できなくて……』

「いいのよ、無事なのはこうして分かったから!ごめんなさいね、私がジョンのパーティーに行かせなければ…アイツがあんなことしてたなんて知らなかったわ……」


ジョン・レオポルドの報道を観たロンバルドは事情を知り、ショックを受けたようでその声は段々と萎んでいく。


『わたしは滅多にできない経験が出来ましたし、バッキーもいたから大丈夫です。ロンさんこそつらかったですよね…』


パーティーに招待されるほど親しかったのだから、そのショックは計り知れない。
ロンバルドを安心させようとミアがその背中を摩ってやっていると「ありがとう」と微笑んだロンバルドはようやくミアを解放した。


「あら?良い男がいるわね」


ミアの無事により落ち着いたロンバルドは視野が広くなったのか、バッキーとそしてサムの存在に今気がついたかのような反応をした。


「サム・ウィルソンだ」

「ロンバルド・コーデリアよ」

『わたしのバイト先のオーナーなんです』

「ああ、なるほど。そんでジョン・レオポルドの知り合いだったんだな。このあと時間があるなら少し話聞いてもいいか?」

「こいつがあの騒動を解決したやつなんだ。協力してやってくれ」



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