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【MARVEL】This is my selfishness

第8章 8th



『わたし達も行った方がいいよね?本来、招待されたのはわたし達じゃないのに融通利かせてくれたし…』


言いながらバッキーを見上げると、バッキーは顔を顰めながら「まあ、そうだな」と面倒くさそうに同意した。
多分レオポルドさんを囲う人の多さに嫌気がさしてるんだろう。


『これ、食べちゃってからね』


挨拶に行くことを提案したものの、まだお酒も料理も残ってることに気付いて口に運ぶ。さっきのレオポルドさんの挨拶でお皿もお酒も途中で止めたからね!



「マイペースだな」と苦笑するバッキーは一息にグラスに残っていたお酒を飲み干した。

わたしもお皿に残った料理を食べ終えると、いつもよりも早くグラスを空にした。
う、少し無理したかも…。瞼と脳が重くなった気がする。


「大丈夫か?」

空になったグラスをテーブルに置こうとすると、心配性のバッキーがグラスを持つわたしの手に自分の手を添えながら、一緒に置いてくれた。

『大丈夫。あ、ちょっと顔が見えるくらいには人が空いたよ』

「じゃあ行くか」

『うん』




レオポルドさんの所へ足を進めると、丁度人が捌けて正面に向かい合うような形で対面した。


「もしかして​───」

『ロンさんの──ロンバルド・コーデリアさんとルドルフ・ブレイクさんの代理でご招待頂いたミア・ミラーとバッキー・バーンズです』

「ああ、やっぱり」


挨拶をすると、レオポルドさんはマスク越しでも分かるくらい微笑んでくれた。


『ご招待してくださり、ありがとうございます。初めてのパーティーで雰囲気に圧倒されてますが、すごく楽しいです』

「ハハ、それは良かった。とても素敵なドレスを着ているね」


レオポルドさんが下から上へとわたしの格好を見て褒めてくれる。サイドに控えている2人の女性の方が艶美だと思うけど……と、考えながらその2人の女性の胸元に目が行ってしまった。


あ、あわわ、、、お、お胸が、、、


わたしよりも豊満なその胸の飾りが…いや、はっきり言おう。
乳首らしき盛り上がりがドレスをツン、と立ち上げていた。
セクシーすぎる…!

と、そこで思い当たることがひとつ。

​────わたしも今、ブラジャーしてないんだった…。


急に恥ずかしさが込み上げてくるけれど、対話しているこの状態だと自分の胸がどうなってるか確認できない。

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