第6章 06
「キスも、体に触れるのも、挿れるのも全部初めてじゃないんです。私、半間くんに何も初めてをあげられない」
「お前が俺にキスされんのも抱かれんのも初めてだろ?それでいいんだよ」
今まで弥月の体に触れたのは叔父だけ。その唯一がどれだけ屈辱的だったか。その思いを上書きするように、半間は余すことなく、弥月の体に触れた。
下に手を伸ばせば、シャワーのせいでは無いものでそこは濡れていた。迷わず指を入れれば、弥月は恥じらうように体を震わせる。
「力抜け」
「は、い……ぁあああ」
長い指が、小さな体の奥まで届く。熱く湿ったそこをなぞるようにして指を動かした。