第6章 06
最初は啄むように、段々と深く。それは夢中になっている証だった。自分よりも甘く、柔らかな唇に、半間は用を耐えきれなくなっていた。
シャワーを止め、口付けを交わしたまま寝室へと運ぶ。シーツに水が染み渡っていく間も、2人はキスを続けた。時々聞こえる弥月の甘い吐息が、半間の脳をさらに刺激する。
「んっ、、ふ、ぅ」
くちゅりと舌を絡めながら、半間は弥月の服に手をかけた。濡れているため、体に張り付いていたが、躊躇わずに剥ぎ取る。一度唇離して自分のTシャツも投げ捨てた。互いに引き寄せ合うようにもう一度唇を重ねた。