• テキストサイズ

【東リべ】半間くん依存症

第1章 01


「なんか言ってよ〜」
「つまんないじゃん」
「いいよ、もう行こ」

お金が無いのはバレているから、たかられることは無い。私は黙ってサンドバッグになればいいのだ。


「あはっ、びしょびしょじゃん」

背後の窓から男の声が聞こえた。ああ、そうだ。たしか彼は半間修二くん。入学当初から問題児って言われてる。同じクラスなのに、声を聞いたこともなかった。

「水浴びか?」
「こんな時期にそんなことをしたら、風邪をひいてしまいますね」
「ばはっ、違いねぇ」

5月と言っても、日によっては寒い日もある。今日はこれから雨が降るのか雲が厚くて、朝から日差しが届かない。風邪を引くと叔父が怒るから、早く乾かさないと。
ふぅーっと、半間くんが煙草を吹かした。校則など知ったことか、という様子だ。
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp