第1章 01
叔父は大量の金を全てギャンブルに使い切った。負けた日には私を手酷く痛めつけた。
勉強だけが私の気晴らしになっていたから、高校は問題なく行けた。叔父は1番近くの学校しか許してくれなかったが、行けせてくれるだけ嬉しかった。その頃、叔父は体に女性らしさが現れていた私をより抱くようになった。毎日寝不足で疲れ切っていたが、叔父のことを忘れられると思って、学校は毎日通っていた。
それなのに………
冷たい水が、頭から降り注いだ。くぐもる耳に女の子たちの笑い声が響く。
「洗ってやったんだから、ありがとうぐらい言えば?」
「やだ〜、まだくさーい」
無口で根暗。文句も言わないから、私は彼女らのストレス発散のいい道具のようだ。叔父の行為に比べれば、こんなの可愛いいたずらだ。でも、制服を汚されるのは困る。クリーニングなど行けないから、なんとか、自分で洗うしかないのだ。