第4章 04

私と彼の関係は一体なんなのか。彼は退院した私をまるで猫かなにかのように可愛がる。後ろから腰に絡まる腕に手を添えると、彼の大きな体が私を包むように覆い被さる。半間くんにとって、私はなんなのか。叔父の家も学校もなければ、私の居場所は本当にここだけになってしまう。彼が今の状況に飽きた時、私は今度こそ1人になってしまう。

気分屋な彼は、執着されることに対してどんな思いを抱くのだろう。