• テキストサイズ

【東リべ】半間くん依存症

第4章 04


今日は1日、半間くんは学校に来なかった。朝も今日は送ってやれないと言われ、バスで学校に向かった。だから、帰り道も1人。夜は、帰ってくるのかな?少しの期待をチラつかせて、彼が喜びそうな献立を考える。

彼のマンションまでの途中にあるスーパーに寄ろうと、路地を曲がった時だ。同じく路地を曲がろうとしたのか、目の前に人が現れた。少しよろけて、謝罪しようと前を向いた時だ。

「すみま……叔父さん」
「弥月ぃ、てめぇこんなとこにいたのか」

叔父は私の手を力いっぱい掴むと、ずんずんと足を進めた。やめて、離してと叫べば、それよりも大きな声でうるせぇと怒鳴られる。
反射で体が怯んだ。植え付けられた恐怖心が、私の邪魔をした。

叔父は近くの駐車場に止めて居た古びた車に私を押し込み、直ぐに走らせる。30分ほどで、自宅に到着する。今日は金曜日。叔父の仕事はもう終わりだ。
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp