第3章 03
たまに夜中に目が覚める。目を覚ますと忘れてしまうけど、とても怖い夢を見るからだ。苦しくなって目を覚ます。そんな時、半間くんが帰宅していて、隣で眠っていると、寝顔を数分間見つめてまた眠りにつく。
そうした日は悪夢のあともよく眠れる。だけど、彼がいない日は、悪夢に脅えながらも睡魔に耐えきれず、眠りまた起きてを繰り返す。
今までは学校が唯一の安らげる場所だったけど、私をいじめ続ける彼女らのがいる場所よりも、半間くんと煙草の匂いが溢れるこの部屋が1番安らげる。
あんなに執着していた学校も、何かきっかけがあれば辞めるつもりでいる。心替わりって恐ろしいな。