第1章 1章―夏祭り―
「よし、そろそろ帰ろうぜ!
犬まろ、猫きよにも土産があるんだ」
「うんがい鏡はこちらに」
すすすっとうんがい鏡を出してきてぬらりひょん。
「さすが!うんがい、さやかの家の近くまで頼むぜ」
『い、いいよ。宮殿からでも十分歩ける距離だし』
「ダメだ。夜道を1人帰らせるわけねーだろ」
『でも…』
こんな可愛いさやかが夜道を歩いている所を想像するだけで…俺の気が気じゃない。
この台詞は使いたくなかったが…
「これは大王命令だ」
『は、はい…』
さやかは観念した。
「んじゃ、頼むぜ!うんがい!」
ぺろ〜ん!
3人は妖魔界へとワープをした。