第1章 1章―夏祭り―
「あれ、エンマ大王!?どうしたの?」
1人の少年が駆け寄ってきた。
この人がケータさん…?
「よ、ケータ。突然だが今日の祭り、案内してほしくてな」
「それはいいけど…」
「なんだ?」
グイッ
ケータはエンマを自分へと引き寄せ何やらコソコソと話し始めた。
コソコソ…
「ちょっと、そのかわいい子誰?もしかしてぬらりひょんが化けてるの?」
「いや、ぬらりは今日は見張りでさやかは妖怪学校の時の同級生だ」
ガ、ガールフレンド!?
ぐぬぬ、確かにエンマ大王はイケメンだし。
しかも妖魔界の王様だし。
王様ってことはお金持ちだし。
その上、こんな可愛いガールフレンドまで…
「不公平だー!!」
「いきなりどうした…」
コソコソと話していたかと思えばいきなり叫び始めたケータ。
エンマの友達はとても賑やかそうな人だ。