• テキストサイズ

縁結び

第1章 1章―夏祭り―



よく見るとエンマも甚平姿になっていた。


『エンマはもう着替えたのね』


いつもと違う服装…妖魔界での姿とは全く別人だった。
そんなエンマの姿に釘付けになるのはさやかだけではなかった。


「どこの事務所に所属しているのだろう」
「一緒にいる女の子もモデルさんかしら」


変わらずお店の外から聞こえる囁き。
私のことまで言われ始めるとは…。


すると店員が、
「裏口へご案内しますね」とコッソリ2人をお店の裏口から出してくれた。
店員へ御礼を言い、お店をあとにした。



ーーーー



『ね、エンマ』
「ん?」
『人間界でもやっぱりエンマは目立つね』


横並びになって歩く2人。


「そうか?俺よりぬらりの方がもっと目立つぜ」
『確かに身長もあるし、あの綺麗なお顔立ちは注目の的だろうね』


ふふふっと笑うさやかを横目で見るエンマ。
さやかよりほんのちょっと高いだけの己の身長を疎ましく思った。
ぬらりみたいに身長が伸びるだろうか…。


少し歩くとある場所にたどり着いた。
/ 39ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp