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もう一度、を叶えるために。first

第4章 そうだ、修行をしよう




その日から、諸々を忘れる様に色々な事に打ち込んだ。
ランニングは勿論、今まで1ページも目を通した事がない、うちはに感する記述本や忍術本などなど…。ありとあらゆるものに目を通した。
もう、かれこれ五ヶ月位は経つかな。

最初の頃、それを見た母さんが、大丈夫?って聞いてきたのが複雑だった。
大丈夫?ってどういう事よ。
そりゃ、今まで勉強のべの字もしてこなかったんだから不思議に思うのかもしれないけどさ。
自分だって、勉強、勉強、っていつも言ってたじゃん。
叶ったんだから少しは褒めてくれよ…。
偶にしか家にいない父さんは、私を見ては感心、感心、って言って笑ってたのに。

まぁ、それはともかくとして。
五ヶ月経った今、成果は順調に出ていた。
ランニングは、初日と同じ位の距離を全速力で走れる様になったし、サッカーボール位の豪火球の術なら出せる様になった。
術の基礎を徹底的にやり込んだから、基本の印なら素早く結べる様になってきた。
日本で言う、タイピングの基本みたいな要領だ。
基本の印を覚えたら、後は組み合わせ次第。
その組み合わせに沿ってチャクラを練れば、術が発動する。
発動自体はそう難しい事はないんだけど、精度がねぇ…。
まだまだ実践向きじゃない。

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