第18章 記憶喪失に…なりました?
「突撃隣の晩ごは〜ん!」
何の前触れもなしにガチャリとドアを開けたら、ナルト君はお着替え中でした。
「エニシ!?何勝手に入ってきてるんだってばよ!?」
「え、だって鍵開いてたよ?不用心だよね〜。」
「開いてたってチャイムくらい鳴らすのが礼儀だろうが!」
「どうせお互い一人暮らしだし、必要ないかなぁって。」
「お前には必要なくてもおれには必要なの!!」
「まあ、そう堅いこと言いなさんな。それより晩ごはん作ったからさ、一緒に食べようよ。」
「お前、聞く気あんのか!?」
「早くしてよ冷めるよ〜。」
「聞けこら〜!!」
ここに住み始めてから、早半月。
日がな一日することもなく、支給される給金を使って料理をする毎日。
作りすぎる事が多々あって、その度にこうして押しかけている。
初めて突撃した時は会って一週間にも満たない頃。チャイム押したらちょっと暗い感じで出てきて…。
あんまり言いたそうな感じじゃないから、それに触れることなく、勝手にテーブルにご飯を並べていったら唖然とされたっけ。
けど、出て行けって感じじゃなかったから、単に寂しかったのかなぁと思ってさ。
それからは、事あるごとに押しかけている。