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もう一度、を叶えるために。first

第17章 うちはの里を作っちゃおう2





それから、私は騒然とする火影屋敷で、目隠しをされ、印を組めない様に手を拘束され、足には錠をかけられた。

一切の抵抗を見せずに素直に従い、審議会まで、うちは一族の管轄である警邏部の監獄とは別の監獄に投獄された。

翌日には早急に審議会が開かれて、罪人よろしく引っ立てられるように議会の場に立たされた。

笑っちゃうくらい非難轟々の嵐だったんだけど、何を言われても”私一人の計画”である事を貫いた。
叛意を疑われた時は、さすがに黙っていられなくて口答えはしたけどね。

「反旗を翻すつもりがあるのなら、態々外に家を建てる必要がありましょうか?私なら買ったその土地に仕入れた起爆札やクナイなどの武器をわんさか隠しておきます。そして、一気に里に運び入れて時を待たずに里全てを皆殺しにするでしょう。復讐をするのであれば、ここをうちはの里にした方があなた方にとっては最高の屈辱でしょうから。」

そう言って笑ってやったら、ぐっと息を呑む音が聞こえたから、見立ては間違っていない。

「それをしなかったのが、私に叛意がなかった何よりの証拠であると主張します。」

「ふん…、口の減らない小娘が。」

クソ野郎…ダンゾウの呟きを拾って、ぐっと奥歯を噛み締めた。
悔しくても、今声を上げるのは悪手だと判断できるだけの冷静さは持ち合わせてる。

私はその後も淡々と、四人は関係ないこと、私一人の計画であること、を貫き通した。
ヒルゼン様の影響も大きかったのだろう。
約束通りに四人をしっかり庇ってくれていたから。

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