第17章 うちはの里を作っちゃおう2
どのくらい経ったのかな…。
寝転んだまま、真っ暗で狭苦しい天井をぼーっと見上げながら、浮かんでは消えていく思考を追っていた。
ナルトの物語。
一族の行末。
フガクさんから言われた事。
初めて出た会合。
イナビさんの言葉。
初めて向けられた殺意。
イタチの背中。
声。
兄ちゃんの言葉。
『心を変えることはとても難しい。』
心って何だろう。
里の心って何なんだろう。
里にとってうちはって何なんだろう。
気になると止まらなくなった。
答えを知りたい。
誰に聞けばいい?
兄ちゃん?
父さん?
フガクさん?
「いいや…、誰でもない…。」
誰も答えを知らない。
知っていても正しくない…。
誰もが納得できる答えを持っている人…。
「四代目火影…。」
ヒルゼン様。
あの人しかいない。
どうしても答えが知りたい。
里にとってのうちは一族とは…。