第17章 うちはの里を作っちゃおう2
………。
どうやってここまで運ばれたのか…。
ふと目を開けると、見慣れない石天井が視界に広がる。
「食事の時間だ。」
ガシャン、カランカラン…
投げ入れられた食器と握り飯は、ジメジメした石畳の上にばら撒かれるように散らばって、私はその音に反応するようにゆるゆるとそちらを向いた。
「この恥知らずが…!」
檻の向こう側から憎々しげに向けられる三つ巴は同族である事を示唆している。
そうか…。
私がやったあれは、恥ずかしい事だったのか…。
だったら私は…何の為に頑張ってきたんだろう。
無駄よりも更に価値のない無意味?
「…ふふっ、あははっ…。」
馬鹿みたい…。
私はここに放り込まれる為にあんなに一生懸命頑張ってたのね。
「あはははっ!」
可笑しい。
可笑しすぎる。
「ばっかみたいっ!あはははっ!」
笑いが止まらない。