第17章 うちはの里を作っちゃおう2
プスプスと火が燻る音がして、ポタポタと不自然に黒焦げの木から水滴が滴り落ちていた。
どこもかしこもそんな状態で、とてもじゃないけど修復してどうこうなんてことは出来ないことは一目瞭然だった。
根のハッタリだったらどんなに良かっただろう。
聞いた時はハッタリだと思っていた。
思いたかっただけだったんだろうか…。
「どう、して…。」
どうして、こんなに目の敵にされるんだろう。
うちはの何がいけないのか。
里に置いておきたいなら、あの態度は何なのか。
何を望んでいるのか。
いくら考えても答えは出ない。
出るわけがない。
こんな鬼畜な所業が出来る人の気持ちなんて理解が出来ない。
「どうして…。」
立っていられなくて、崩れるように膝を折った。
「どうしてこんなことっ!!」
何でよ!どうしてよ!!
私が何したって言うのよ!!
「わああぁぁぁぁぁぁ!!!」