第17章 うちはの里を作っちゃおう2
「マッサージしましょうか、全員。」
言ったら、三人ともが怪訝な顔をした。
「え、お前だって疲れてるでしょうが。」
「いや、今日が一番体力余ってる感じです。」
治療しかチャクラ使ってないしね。
「テンゾウさんの方でつきっきりになるなら休んだ方がいいぞ?」
兄ちゃんの言葉にイタチも静かに頷いてるけど、私ってばそんなヤワじゃないのよ。
「平気だよ、余裕余裕。ほら、やろう。カカシ先生から。寝袋に寝転んでください。」
「お前、人にマッサージするの好きなの?」
「別に嫌いじゃないですよ?それに、こんな時のためにと覚えたんだから、今使わないなら覚え損ですよ。」
「変わってるねぇ。」
先生は半ば渋々といった感じでうつ伏せになったので、そこにバスタオルをかけて体を跨いで膝立ちになった。
「いきます。」
「はいよ。」
肩甲骨の周りから肩の左右を按摩して、あとは背骨に沿って、ぐっ、ぐっ、と押していく。
その時に体を覆うチャクラの流れで滞りがある所は重点的に解していく。
背中が終わったら太ももに移り、足の筋肉をほぐす様に揺らしながらマッサージ。
膝あたりからツボ押しを始めてしっかりと解しながら按摩する。
足の裏は…先生はいいや。
「起き上がってください。」
私の声に、先生はのそのそっと起き上がって胡座をかいた。
今度は肩から首の付け根をツボに沿って按摩していき、頭全体をマッサージする。
「できた。どうですか?」
「また腕上げたねぇ。気持ち良かったよ。」
先生はぐぅっと腕を伸ばして体全体を伸ばすと、そのままごろんと横になった。
顔が気持ちよさそうに緩んでる。よかったよかった。