第17章 うちはの里を作っちゃおう2
二人で微笑んでたら、カカシ先生が腕を組みながらじとっとした目で見てきた。
「はいはい、そうやって俺をダシにしてイチャイチャしちゃってさ〜。」
「い、イチャイチャって何ですか…!」
先生、目が笑ってますよ。
「すごーい語弊を生みますよね、それ。まるで『私の彼氏を取らないで』的な発言に聞こえるん、ですが…。」
そこまで言った時、はっと口元に手を当てて先生を見た。
もしや…!
「禁断の関…」
「違うから!!」
な〜んだつまんねーの。ちぇっ。
「不服そうな顔をするんじゃないよ、まったく。」
片手を腰に当ててこれ見よがしにため息をつく先生。
その横で、テンゾウさんは先生との距離を人一人分空けて立っていた。
「やめてくれるかな。僕はそういう趣味は一切ないよ?」
「ふはっ。凄い嫌そう…!」
テンゾウさん、めっちゃ顔が青くなってるし。
わ、笑える…!
「ほ、本気にしない、で…!ふふっ…!だ、大丈夫、本気で思ってないから…!」
本当にこの人可愛いんだけど。
間に受けすぎだって。
ふと、くすくすと忍び笑いが聞こえてきて見てみると、兄ちゃんとイタチが笑っていた。
なんとまぁ、珍しい。
イタチが大爆笑してるよ。…初めて見た。
「す、すみません。…っ、エニシにかかると、…っ、カカシさんでも、形無しになるんだなと、思ったら…っ!」
息も絶え絶えだね、兄ちゃん。
「何処へいっても、…っ、エニシは、エニシなんだ、な…っ!」
あなたもですか、イタチくん。
…何だろ、凄く照れくさい。
「お前に口で勝てる気がしないよ。」
見ていた先生から軽く小突かれて、照れを誤魔化すように笑った。