第17章 うちはの里を作っちゃおう2
早いもので三日目。
今日は午前中には配管作業が終わった。
水を通してテストしてみて、問題なかったので次の工程へと移る。
「あとは地均しね。」
ここで、もう一つ開発した術がある。
その名も、
「土遁、岩盤圧縮。」
1m四方で厚みが20〜30cmの表面を滑らかにした岩盤を空中で形成して、重力を利用して一気にプレスする。
「また、まんまだね。」
「名前を付けるって難しいね。」
中々これっていう名前が見つからなかったのさ。
そう言ったら先生は苦笑した。
「そう言われると難しいな。」
「本当はストーンプレスにしたかったんですよ。」
英語の方がぱっと思いつく。
「どういう意味?」
「ストーンは石、プレスは圧縮、って意味です。」
「前世知識か。」
「まぁ、どちらにしろ見たまんまなのは変わらないですけどね。そもそも戦闘向きじゃないし。」
「それは使いようによってだな。」
「え、こんなもの使いようがあるんですか?」
「単純にもっと高いところから落としたらいいじゃない。改良すれば範囲も広げられるだろうし。」
「う〜ん確かに?でも滑らかな岩を落とす必要ないですよね。」
何だったら大岩でいいんじゃないかな。
平たく滑らかにした分、印が増えて使用チャクラも増えてるし。
先生はそれを聞いてちょっと考える。
「じゃ、この印とこの印だけ抜かしたら?そして、この印を代わりに入れる。」
「…あぁ、そういうことね。そしたら逆にゴツゴツで出てくるのか。」
「この印をこの後に組み込むと強度が増すよ。」
一緒に見ていたテンゾウさんが教えてくれる。