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もう一度、を叶えるために。first

第17章 うちはの里を作っちゃおう2





「あらら、やっぱり寝ちゃったか。」

カカシは、エニシが寝た丁度その時外から戻った。

「かなりギリギリまでチャクラを使ってたみたいですからね。」

シスイが言うと、カカシとテンゾウは苦笑する。

「こんな広い範囲に術を使ったんだから疲れもするよね。」

「これだけチャクラを使いこなせるのは、さすがうちは一族と言うべきか。この歳で大したものだよ。」

「俺も土遁が使えれば良かったんですが…。」

イタチが申し訳ない様子で言うと、シスイが励ますように肩を叩く。

「それを言ったら俺も同じだよ。それにこういうのは適材適所さ。」

「分かってはいるが…。歯痒くてな…。」

エニシがくたくたになっているのをただ見ているしかないのはもどかしかった。

「その為に俺らがいるんでしょ。」

「そうだよ。僕らがついてるんだから頼ったらいい。」

カカシとテンゾウの言葉に、イタチは少し困ったようにはにかんだ。

「はい、ありがとうございます。」

「それにしても…驚いたよ。エニシの話には。」

「俺も初めて聞いた時は驚いたな。そう言えば、お前よく”前世”から”先生呼び”に結びつけられたな。」

カカシは少し驚いた風にテンゾウに問いかけると、彼は少し可笑しそうに笑う。

「誤魔化し方がまんま同じだったから、もしかしたらと思ったんですよ。」

「成程な。ま、エニシは分かりやすいしな。」

そう言ってカカシは少し笑う。

「僕の木遁のこと、君達は知ってたのかい?」

テンゾウの問いかけにシスイとイタチは首を振る。

「俺は極最近シスイから知りました。」

「俺も最近、この間の…。」

シスイがカカシに目を向けると、彼はあぁ、と納得する。

「あそこに行った時ね。お前、心底焦ってたもんね。」

「えぇ、本当に何を言い出すのかいつもはらはらしっぱなしですよ。」

シスイはやれやれといった風にため息をつき、カカシは苦笑した。

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