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もう一度、を叶えるために。first

第17章 うちはの里を作っちゃおう2




「意外と冷たいんだね。」

兄ちゃんとイタチで作った、湧き水のため池みたいな場所で手早く体を洗う。
石鹸なんてないから、とにかくじゃば〜っと水被って拭いて終わり。
けど、これが意外と冷たかった。
夜のひんやりした気温も相まって着替えた頃には、逆に寒かった。

「はぁ〜でもスッキリ。」

肌がさらさらなのが嬉しい。

「ほら、行くぞ。」

「あ、待って〜。」

私は頭にタオルを巻いて急いで追いかけた。




戻ってから、残っていた二人分の食事を兄ちゃんと分け合い、食器を片付けて一休み。
なんだかんだで今八時過ぎだ。
慣れないことしたせいか、かなり眠気に襲われている。

「先に寝るか?」

イタチに言われて、ふと顔を上げると、みんなに優しく見守られていた。

「一番頑張ってたからな。今日は休みなよ。」

先生に言われて、少しの気恥ずかしさを誤魔化すように頬を掻いた。
まぁ、チャクラも回復しなきゃだしね。

「じゃあ、お言葉に甘えて。」

私は自分の寝袋を広げると隅に横になった。

「お先です。おやすみなさい。」

そう声をかけると、みんなからおやすみ、と返ってきた。
なんだか、久々な感覚にこそばゆくなった。
最近は、休む時こんな風に声をかけられたことがなかったなぁ、なんて思い出して。
そして、合宿みたいな気分になって気持ちが少しうずうずした。
逆に目が覚めるかな、なんて思ったけど、全然そんなこともなくストンと眠りに落ちていった。

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