第17章 うちはの里を作っちゃおう2
先生とテンゾウさんも加わり、ひっくり返した場所だけ日が燦々と照りつける。
夏場だからとにかく暑い。
手早くロープを張って大体の位置を決めてから、次のエリアの土壌をひっくり返す。
四分の一が終わったところで、さすがにチャクラが尽きてきた。
「ダメだ、もうギブ。」
「じゃあ、僕が代るよ。」
「お願いします。」
テンゾウさんが代わってくれた。
今日手伝ってもらった方が明日手伝ってもらうよりは効率がいいかな。
多分明後日から家屋が建ち始めるから、その時のためにチャクラ温存しておいてもらわにゃ。
夕方までテンゾウさんが四分の一を片してくれて全体の半分は終わらせることが出来た。
さすがデキる大人だ。チャクラはまだ半分は残ってるんだって。
で、休む場所も家屋を一棟作ってくれた。
テントより断然いい!
今日からここで雑魚寝よ。
「ごはん♪ごはん♪」
私はうきうきと外でコンロの用意をし始めた。
携帯食が主だけど、軽く食べたいじゃんね。
土遁で作っておいた冷蔵庫からベーコンと刻んだ野菜を出して簡単に野菜炒めを作る。
テーブルに並べ終わったところで、水浴びを終えたみんなが次々と戻ってきた。
「エニシ、先に浴びるか?」
「うーん、そうしようかな。」
兄ちゃんが言ってくれたので私は素直に頷く。
体がベタつくのが凄く気になってたんだよね。
「見張ってやるから行くぞ。」
「ありがとう、んじゃお願い。みんな先食べててください。」
私達は連れ立って水辺へ向かった。