第17章 うちはの里を作っちゃおう2
契約を済ませたその足で、私達は買った土地へと足を運んだ。
「ヤッホーっ!!」
叫んだら山彦が返ってきた。
「…またか。」
またやるのよ。
「兄ちゃ〜ん!!」
「ここに居るのに何故に呼ぶ?」
「誰でもいいから呼んでみたかった。」
「…もう好きにしろ。」
お許しが出ました(笑)
こうなったら片っ端から呼んでみよう。
「イタチ〜!!」
「ここにいるぞ。」
いるはずのない人から返事がして、思わず後ろを二度見した。
イタチは面白そうに微笑んでて、すっごく恥ずかしかったよ…。
もうやめとこ。
「遂に買ったのか。」
「うん、いま契約終えてきたところ。」
「いい眺めだな。」
「そうだね。」
通り過ぎる風が気持ちいい。
ここは、私が一番気に入った土地で湧き水が一番美味しい所。
そこそこ平野部があって、家を建てるのにはいいと思う。
「へぇ、確かに眺めがいいねぇ。」
「ここ、何処ですか?」
のんびりした声に振り向くと、カカシ先生とテンゾウさんが着いたところだった。
「いらっしゃいませ〜!」
私が手を振ると、二人はこちらに歩いて来た。
「もう買ったの?」
「はい。ここの権利権は正式に私が持つ事になりました〜。」
先生の質問に答えると、テンゾウさんの顔が益々不思議そうになっていく。
「エニシ、土地なんか買ってどうするんだい?」
「ここに、うちはの里を創ろうと思って。」
答えたら、時が止まった様にテンゾウさんの動きが止まる。
と思ったら次の瞬間、
「えええええぇぇぇ〜!!!?」
物凄い大声で驚かれた。
「あはははっ。」
予想通りの反応ありがとう。
顔が引き攣って面白い顔になってるよ〜。