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もう一度、を叶えるために。first

第15章 うちはの里を作っちゃおう 1





「はい、終わりました。」

「ん、どーも。」

「どういたしまして。じゃあ、私は念の為他の人も見て回ります。」

「じゃ、あとで報告書上げといてよ。」

「了解です。」

二人に見送られてその場を後にした。



見て回ったけど、特に怪我をしてる人はなし。
テンゾウさんとリツさんとカカシ先生の報告書だけ上げれば良さそうだね。


陽が沈んで暫く経った頃、

「終わったあぁ〜…!」

めんどく…んん゛。大事な書類が出来上がって体を伸ばした。
うぉっ、肩がバキボキ言ってるよ。

「さぁてと、出しに行きますか。」

カカシ先生は隊長職なので個室が割り振られていて、そこがお仕事兼宿舎になる。
野営場に近い作りだし、そんなには広くはないんだけどね。

コンコン、とノックして、

「失礼しま〜……」

ガチャっとドアを開けたら、カカシ先生が昼間のお姉様の一人にのしかかられていた。

…………え。

これ、どうすればいいの…?

「…何見てるのよ、気が利かないガキね。さっさと出ていきなさいよ。」

よく見るとなかなか妖艶だな、なんて考えてた思考がこの一言で霧散する。

「いや、あんたが出ていけよ。」

思わず本音がポロッと出ちゃった。
あ、と思ったけど…ま、いっかって開き直る。
お馬鹿さんに遠慮する必要はないもんね。

部外者が、機密書類が溢れかえってる部屋になに乗り込んでんのって話なんだもん。
知らないで済まされる話じゃないし。
忍にとって情報は劇薬、ないし取扱注意の爆弾に等しい。

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