第15章 うちはの里を作っちゃおう 1
良かった〜。
大体揃ったわ。
…ちょっと買いすぎたかな?
ついつい色々回りすぎちゃったんだよね。
やっぱり買い物行く時はリストを作らなきゃダメだね。
「とりあえず、これで忘れ物はないよね…。」
欠勤申請よし。
兄ちゃんへの伝言よし。
武器よし。
サバイバルグッズも持った。
食料よし。
いざ!レッツ…
「よっ。」
よっ。?
声かけられた…よね?
きょろきょろと見回すと、あ、うんの門にカカシ先生が寄りかかって立っていた。
「え…何で…?」
帰ったんじゃなかったの?
目をぱちくりして見上げると、先生はげんなりしたように肩を落とす。
「一応聞くけどさ、今から例の場所に行こうってんじゃあないよね?」
そう言って、私が持ってる巻物を指差した。
もちろん、さっきカカシ先生から貰ったものよ。
「いや?この場所に行こうかと。」
私もそう返して巻物をちょいと上げて見せたら、みるみる渋い顔になった。
「シスイに言ってから来たんだよね、もちろん。」
「いいえ。兄ちゃんは見つからなかったから影分身を残してます。」
先生はそれを聞いてがっくりと肩を落とした。
「そんなことじゃないかと思ったんだ…。」
そう言って歩き出す先生を目で追いながら首を傾げる。
どういうこっちゃ?
止まって考えていると、先生が振り返った。
「ほら、行くぞ。」
「え、案内してくれるんですか!?」
「一人にしておけないでしょうが。」
「へへっ。ありがとうございま〜す。」
どういう風の吹き回しだろう。
でも、ラッキー♪