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もう一度、を叶えるために。first

第15章 うちはの里を作っちゃおう 1



「だって、アンコさん達が洞窟行こうって誘ってきたんじゃないですか…。」

それがなかったら今頃私だってこれを持ってなかったと思うし。
そう思いながら服の下に隠れている鍵を握る。
洞窟で謎の人から貰い受けた翡翠の鍵だ。

…まさか、これの影響だったりする?
でもさ、普通は持ってる人がダメージ喰らうものじゃないかな。
つまりは、私やイタチが謎の記憶喪失に遭うような悪いことが起きるものなんだと思ったんだけど…。

「洞窟…。」

「洞窟ねぇ…。」

「行った記憶がないんだよな〜…。」

「その前日の焼肉Qでの事も朧げだしね。カカシの噂をしてたことはよく覚えてるんだけど。」

「エニシがカカシが好きって言ってたのは覚えてる。」

ライドウさんめ、また揶揄おうとしてるな?

「あー、お前そういえば言ってたねぇ。」

と、隣からカカシ先生も参戦。

「え、あの時先生近くにいましたっけ?」

席がちょっと遠くだったから覗きに行こうかと思ってたと思ったんだけど。

「近くにはいなかったけど、全部聞こえてたよ。」

「…えぇぇ〜!?」

うそ!どんだけ地獄耳なの!?

「カカシ先生ってどこまでの範囲聞き取れるんですか!?」

「どこら辺だろうねぇ…。でもナナホ並みにはいいんじゃない?」

「ナナホ先生と同じ!?かなりの聴覚ですよね!?」

犬の特性なのかなんなのか、ナナホ先生ってかなり遠くの音まで拾えるんだよ!
因みに嗅覚は犬並みよ。
すげ〜んだぜ!

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